スーパー堤防事業新年度予算はどこに付く?

2012年1月13日 21時59分 | カテゴリー: スーパー堤防

ずさんな国土交通省資料

 新年度、新規事業に予算をつけない、としたスーパー堤防事業。
 では、2012年度、39億円とされる本事業の予算は一体どこに充てられるのか。

 国土交通省の資料によると、首都圏域については、
① 利根川 なし
② 江戸川 下流)市川市JR京葉線橋梁付近  
       上流)葛飾区水元公園付近、市川市国府台付近
③ 荒川  下流)江東区・江戸川区東西線橋梁付近 
       上流)国道17号笹目橋付近、川口市域
④ 多摩川 下流)川崎市多摩運河付近 大田区海老取川合流部付近
       上流)川崎市・大田区国道1号多摩川大橋付近

 江戸川区に関する箇所は、この資料によると、③の荒川下流・東西線橋梁付近。しかし、江戸川区にこのような継続事業はなし。荒川沿川であれば、東京都と国との協定に基づく継続事業が江戸川区小松川で施工中であり、ここであれば、東西線ではなく、「都営新宿線橋梁付近」となるはず。また、②の江戸川についても、葛飾区や市川市は、上流ではなく下流域。

 資料には、区間は「おおよそ」であり、「今後さらに精査する」とありますが、すでに全川873kmを120kmに縮小するとし、その上で、2012年度予算は継続事業のみ、としながら、事業のカゲもカタチもない「江東区・江戸川区東西線橋梁付近」とは?! 精査どころか、ズサンさを露呈しています。

 スーパー堤防事業は、自治体(または民間)と国の協働でなされる事業。この資料からは、自治体と国との良好な関係性を見ることはできません。制度はつくったものの一向にすすまず、費用の面でも「究極のムダ」とまで指摘され、廃止と仕分けされたものを、縮小して実施するならば、合理性のある施行区間を選定するのは当然のことでしょう。もはや国土交通省側の、本事業へのこだわりは全く感じられません。

 では、なぜ、継続か?
 「これまで、国がスーパー堤防事業を廃止せず、パートナーとして意欲ある自治体を求めていたから、推進してきたのに、梯子を外すとはなにごとか」という、江戸川区のような推進自治体に配慮せざるをえないというのが本音では? 

 北小岩1丁目東部で事業計画決定されたとはいえ、実際には、本体工事着工にはまだまだ程遠いのが現状。この先何年経っても実施が見込めないことも十分考えられます。不要不急の公共事業を、あれこれ後付けの理由によって継続しようとしても、うまくいくはずもありません。

 新規事業についてはきっぱり廃止とすべき。ここはやはり政治判断でしょう。