「学童補食」を自治体事業として実施する区②~江東区

2013年4月11日 15時05分 | カテゴリー: 子ども・教育, 行政評価

●江東区

 子育て世代人口が増加し続ける江東区では、放課後の全児童対策事業が、①学童クラブ ②学童保育機能を内包した、学校施設を活用する全児童の居場所「江東きっずクラブ」 ③放課後や長期休暇中の教室事業「げんきっず」と、3本柱で行われています。①は、小学校、児童館、総合区民センター、子ども家庭支援センター、UR・都営住宅など計39か所で多様に実施。②には2種類の登録があり、学童登録は21の小学校で。

 「江東区学童クラブ運営要綱」(2000年)及び「江東区江東きっずクラブ条例」(2010年)に基づき実施されている学童保育の利用者は、先の①と、②の学童登録を合わせ、本年3月現在、小1から小3まで2812人。補食(間食)の提供等については、同要綱に以下、明確に謳われています。 

第7条 学童クラブにおいては、現に学童クラブを利用している児童に

    間食を提供する。

2 学童クラブに入会した児童の保護者は、間食に要する費用(以下

「間食費」という。)として、当該児童1人につき月額1,500円を

実費負担するものとする。ただし、学童クラブに入会した児童の 

保護者が、当該児童が間食をしないことについて事前に届出を行

い、かつ、当該児童が1月の開室日の全日数の間食をしない場合

は、この限りでない。

 同条では他に、土曜開室学童クラブや還付等についても定めており、世田谷区同様、区の事業として間食(補食)を実施しています。 

  また、間食助成については、「江東区学童クラブ及び江東きっずクラブの間食費及び保険料助成要綱」に定められ、本年3月時点で282人が助成を受けていました。①生活保護世帯②住民税非課税世帯③両親不在により祖父母が養育する世帯④特に区長が必要と認める場合(被災者世帯など)に助成。今年度はこの経費を昨年より16万円多く、590万円予算化しています。 

 今後は、「江東きっずクラブ」に集約し、2019年度をめどに全校展開する予定。江東区は「学童クラブ条例」を持ちながら、別途、本事業を要綱ではなく、すでに条例化している数少ない自治体のひとつです。ちなみに、江戸川区では、条例や要綱を持たず、2005年度から全校で「すくすくスクール」を実施していたことに対し、江戸川ネットでは当初より条例化すべき、と指摘。ようやく2010年、「江戸川区すくすくスクール事業実施要綱」を定めています。

 なお、江東区が2009年に実施した学童クラブアンケートによると、「おやつは必要」との回答は実に90%。「必要ない」としたのはわずか1%でした。必要の理由は「夕食までの補食として」(484件)が第1位。こうした丁寧なアンケートに基づき、区は、「江東区版・放課後子どもプラン」(同アンケート結果はP33参照)を策定しています。同プランには、「げんきっず」登録であっても、障害児対応の加配が明記されており(P54参照)、ここでもきめ細かい対応が見て取れます。