展示ブースに展示品なきサークル発表会~スーパー堤防関連パネルに、江戸川区が過剰反応①

2014年5月19日 09時25分 | カテゴリー: スーパー堤防, まちづくり

 

何も展示されなかった「スーパー堤防・街づくりを考える会」ブース

問題とされたパネル

  江戸川区の区民施設では、そこを拠点に活動する各サークルの発表会が毎年行われ、北小岩コミュニティ会館でも、17~18日の2日間、開催されました。 

 江戸川区が、北小岩地域でスーパー堤防と一体のまちづくり事業についての説明を始めた当初から、ここを拠点にまちづくり学習会などを重ねてきたサークル「スーパー堤防・街づくりを考える会」も2011年から発表会に参加。しかし、4年目の今年は、事前に搬入したパネルの一部に江戸川区が過剰反応、展示断念を余儀なくされました。2012年にも区のチェックに基づき、このサークルの展示を一部はずした経緯があります(当時の状況はこちらから)が、今年は、展示ブースに展示品がひとつもないという、さらに異常な事態になりました。 

 同会の今年の展示は、記憶にとどめておきたい北小岩のスポットや文化を、地元住民のコメントを添え、「北小岩の記憶」というテーマで紹介したもの。400年前の古戦場跡にある正真寺の松の木やフクロウ、都内最大級の関東タンポポの群生地である江戸川河川敷、江戸時代から2005年まで営業していた角屋旅館、また、文学に登場するスポットや北小岩にゆかりの作家である北原白秋、永井荷風などが取り上げられ、計12枚のパネルが準備されていました。区側も「内容は素晴らしい」というほどだったにも関わらず、なぜ全パネルを撤収することとなったのか。それはパネルのひとつに、家屋等の取り壊しがすすんでいる、スーパー堤防予定地「北小岩1丁目東部地区」があったからです。 

 そのパネルは、江戸川区が地権者に対し通知した、家屋取り壊し完了期日である、昨年12月16日当日の当地の写真に、

「フランシーヌの場合は・・3月30日の日曜日・・パリの 空に 燃えた 命 一つ」「北小岩18班の場合は・・12月16日の月曜日・・除却で 消えゆく 街が 一つ」

というコピーを付けたもの。(18班・・当地の通称) 

 同会は、「スーパー堤防」の展示に対し、これまでもナーバスな態度を取ってきた江戸川区に配慮し、「スーパー堤防」という文言を入れずに作製していました。しかし区は、「区が推進するスーパー堤防に反対する展示は認められない。ここは区の施設であり、発表会は区が後援し、補助金も出ている。それでも、と言うなら、区として、補助金45万円と設備、人員の協力はできなくなる」という理由で、そのパネルの撤去を迫ったといいます。 

 協議する中では、「それができないなら、キャッチコピーをはずしてほしい」との要請があり、同会は、「『北小岩18班の場合は・・一つ』の1行に紙を貼り、伏せることでどうか」と提案しましたが、聞き入れられず、同会が展示ブースとタイトル看板を残し、パネルを全面撤収した、というのが顛末です。 

 こうした状況になっても、「スーパー堤防・街づくりを考える会」のみなさんは、2日間にわたり、駐輪場整理や撤収作業など、当初の予定通りサークル登録団体としての役割を最後まで果たされています。