変わらなきゃ「議会」その③ 「請願・陳情は迅速な審査採決を」

議会の「ヘン」をなくしたい

 江戸川ネットの機関紙「それゆけ!レポート」vol.79(5月発行)にて、私は「開かれた議会のために」の中の主張のひとつに、「請願・陳情は審査前に資料請求し、よく調査した上で、迅速な審査・採決を」と書きました。

 私が所属している「文教委員会」では、「都立養護学校の寄宿舎統廃合反対に関する陳情」が2年近く継続審査となっています。私が担当してからも半年が経っており、この間ずっと迅速な採決を求めてきました。今日閉会した第4回定例会でも7日に委員会が持たれましたが、2つの大会派からは相変わらず「継続すべき」との意見。「国や東京都とのからみもある」「反対の意見もあることから、会派の中でまとまらず、今のままでは陳情者の意に添えない結果になるかもしれない」などがその理由。私は「十分な資料提供もあり、個人視察や調査をした上で意見開陳も行った。この間にも東京都では統廃合を含む再編計画がすすんでいく。区議会としての判断を即刻行うべき」と主張しましたが、結局は継続に。まったくもう!(私の意見については、バックナンバーで8月、10月のサイトを見てください。)

 地方議員や市民でつくる「開かれた議会をめざす会」が昨年、一都六県180の地方議会に「議会活性化等に関する調査」を行ったところ、江戸川区議会は163位という結果に終わっています。トップの小金井市議会が300点中224点であるのに対し、江戸川区議会はたったの90点。▼委員会開催日時は重複していないか▼全委員会を公開しているか▼傍聴者に資料配布しているか▼請願・陳情者は公式に意見を述べる機会があるか▼休日・夜間に議会を開催、またはその検討がされているか、などが主なマイナス点になっています。

 議員になってまもなく満4年になろうとしていますが、慣れるどころか、疑問を感じることが多くあります。委員会審議は「執行機関対議会」といった形で進みますが、区民の代表である議員同士が討議しあい、合意を練り上げることこそ必要です。
 自治体や企業などの外部評価は当然という流れの中、議会はこれまで評価にさらされず、旧態依然の体質をひきずったままです。やっぱり変わらなきゃ! それには議会内の努力はもちろん、市民参加が不可欠です。前述の状況も、傍聴者がいたり、市民の目が光っていれば、また変わっていた?!