区立小中学校の「クーラー設置」に思うこと

今こそ環境教育プロジェクト「50:50」の導入を

→中小岩小4年生が理科の授業で壁面緑化に取り組む様子を視察。(今年6月) 

 冬本番の今、まさに時期はずれの話題で恐縮ですが、江戸川区として全小中学校に順次クーラーの設置をすすめる方針でいきたいと、区長から内示がありました。2007年度の予算が決定されれば、2〜3年の間に、小中106校、約2000の普通教室すべてに、まずは中学校優先でつけていく方向です。

 真夏の教室は確かに尋常じゃなく暑い! 学校現場では扇風機設置すらなかなか進まず、うちわも禁止で「もう勉強どころじゃないよ〜」と悲鳴を上げていた生徒や先生方も多かったはずです。地球温暖化に都会特有のヒートアイランドが加わった状況では「学習環境を整える」ためのクーラー設置は時代の要請とも言えるでしょう。(しかし、幹線道路や線路脇などの立地条件によってすでに教室にクーラーが設置されている学校が、選択制により人気があるかといえばさにあらず。)

 「資源循環型学校づくり」を謳い、「エコタウン」を目指す江戸川区としては、クーラーのみに頼るのではなく、その効果が実証されている屋上や壁面緑化、緑のカーテン、樹木の活用など、自然を活かして涼を呼ぶ施策にも力をいれるべきです。また、クーラーの使用については、環境やエネルギー問題をみんなで認識した上で、きちんとルールを決めて使うことも必要です。

 区施設全体のCO2の排出量に占める学校の割合は26%と大きく、また、小中あわせた学校管理運営費約34億円のうち、光熱水費は12億円にのぼり、現在でも約35%を占めています。区では今、私たちの提案により「ESCO事業」も実施していますが、温暖化対策をすすめる上で、学校の省エネ対策は欠かせないもの。区では昨年度から「第二次環境行動計画」に取り組んでおり、教育委員会は「第一次」に引き続き、学校での省エネをすすめていく、としていた中での今回のクーラー設置方針。これによって気になるのが授業時間の確保ですが、今のところ、夏休みの短縮などは考えていないとのこと。

 学校環境を整えながら省エネに取り組むためには、やはり、昨年議会質問した環境教育プロジェクト「50:50(フィフティ・フィフティ)」を導入するとよいのでは?

↓ペットボトルに横穴を開け逆さにしたものに、土を入れて植物を植え、校舎壁面に取り付けていく。中小岩小は省エネセンターが呼びかける「省エネ共和国」にも登録。環境学習のリーダー的存在・佐々木校長先生と。左から笹本区議・稲宮・藤居