篠崎公園地区で進む高規格堤防事業~川とひとの共生をどう考える?
8月7日(金)19時、8日(土)11時から「篠崎公園地区高台まちづくり事業及び工事説明会」が篠崎第二小学校で開かれ、土曜日参加しました。参加者は7日が27名、8日が18名ほどでした。
冒頭、江戸川河川事務所・沿川整備課長は、熊本の被災者の方々へのお見舞いを述べられ、「平時から災害に強いまちづくりが必要。都立公園を含め防災空間の確保、区では良好な住環境をつくるなど、それぞれが役割を果たし一体的に進めることは全国的にも珍しい事業。将来に誇れるまちづくりのために盛土工事が進んでいる。ご理解とご協力を」とあいさつされました。
昨年6月以来、1年ぶりとなった説明会では、昨年度から現在までになされた工事実施状況について、また今後進める工事内容について説明がなされました。
高規格堤防工事事業期間は、2016(平成28)~2032(令和14)年度。
江戸川区の区画整理事業と緑地事業は2034(令和16)年度、区のボックスカルバート(箱型トンネル)道路事業は2031(令和13)年度、都の公園事業は2035(令和17)年度完成とのことで、基本的な情報は河川事務所が公表している昨年の説明資料と変わりはありません。昨年資料(P4~10)
参加者の方々からの質問・意見を私のメモから紹介します。
Q: ボックスカルバート事業の北側坂路盛土工事にあたる工事車両通行に関し、「1日の工事時間が長く、要介護の家族もいることから、騒音、振動に困っている」「粉塵が舞い散ることで、アレルギーの悪化も心配」などの意見が。
A:国「アレルギー対応は難しいが、粉塵によるベランダなどの掃除や窓ふきに対応させていただくこともある。必要であれば連絡してほしい」。
冒頭お詫びの言葉もありました。
Q:「今後はどこまでやるのか。自分が生きているうちに対象となるのかどうか」
A:国「区等のまちづくり事業と揃ってやるので未定」 区「上篠崎では今後に向けてワークショップを開いている」(こちらもどうぞ)
Q:「『ここにいてはダメです!』で広く知られる「江戸川区水害ハザードマップ」には、北小岩1丁目東部地区だけは白くなっていて水害が起きないと表示されている。これは高規格堤防をやったからか? 篠崎もそうなるのか?」
A:国「そうなる」
Q:「盛り土範囲が広く、用途もさまざま。地耐力に関し、区画整理では30kN/m2だが、公園など他の事業での基準は?」
A:国「それぞれの施設基準に則る」閉会後、都に確認すると「今回の都立公園は10kN」と。
Q:「高規格堤防特別区域の指定区域は?」
A:国「盛土するすべての部分」

案内する「スーパー堤防問題を考える会」の飯田さん(後姿)
午後からは、篠崎の高規格堤防事業に関心を持たれている学識者と報道関係の方々の現地視察があり、同行させていただきました。
90代の方への立ち退き要請、お寺とお墓もろともの移転。一方、盛土からはずれ、そのままの神社。
当事者の方々との対話も含め、約3時間に及ぶまち歩き。
初めてみえた方からは「何時代の話か?」「豪雨が頻発化するなかでハード強化に動く社会をどう考えるか。命を守るという大義名分だけでは済まない強烈な現場だ」、再訪問の方からは「改めてスーパー堤防事業の酷さを実感」といった感想が寄せられました。
川だけでなく、ひとだけでなく、「川とひと」の関係性を基点に、今後の共生のあり方を考えていく取り組みが求められます。

事業用地にポツンと佇む90代の皆川さんのお宅も訪ね、お話を伺いました。
