江戸川区、「みどりの基本計画案」に「スーパー堤防事業」①

2013年4月4日 23時06分 | カテゴリー: スーパー堤防, まちづくり, 環境

 「緑の基本計画」とは、都市緑地法に基づき、市区町村が策定する「緑地の保全及び緑化の推進に関する基本計画」の通称。2004年の改正で都市公園の整備の方針などが追加、拡充されました。緑地の保全や緑化の推進に関して、その将来像、目標、施策などを定める基本計画。1977年建設省都市局長通達の「緑のマスタープラン」と1985年建設省事務次官通達の「都市緑化推進計画」とを統合・拡充したものです。国土交通省の統計によると、2012年3月末現在、策定済みの市区町村が650、策定中の市区町村が33ということです。

江戸川区では、平成14年、豊かな心を育てる緑のまちづくり運動をめざして、「水と緑の行動指針」を策定。これまで、本区の緑のマスタープランと位置付けられてきましたが、そうは言ってもこれはあくまでも指針。主に水や緑を守るために区と区民が協働してどのように行動するかということに主眼が置かれていました。そこで今後、既存の緑をいかに保全、育成し、さらに新たな緑を創出していくかにスポットを当て、本計画案の策定が進められてきたものです。特に緑の創出という点では公園の存在がクローズアップされ、防災の視点が重要なポイントとして検討がなされてきました。こうした経緯のもと、本計画案に、スーパー堤防事業が盛り込まれたというわけです。

「江戸川区みどりの基本計画(案)」には、P68に「スーパー堤防事業と合わせた防災拠点整備」が謳われ、具体的に江戸川4丁目が当該地とされました。旧江戸川と新中川の合流点。昭和41年建設の都営住宅3棟110戸が、老朽化により今後解体され、当該住民は他地域の都営住宅へ移転する予定となっています。当地は昭和42年に緑地指定がなされており、都営住宅が再築されることはありません。もっとも、都としても、100戸程度の小規模な住宅は、再建せず移転により対応し、集約していく方針を持っています。つまり、いずれこの地は都営住宅跡地となり、住民を移転させるという手間を要さないことに。そこで、既存の区立公園と一体的にスーパー堤防化し、避難場所にしようというのです。しかし、110世帯、200人以上と見込まれる当該住民の移転合意はいつ達成される? また、戸建ての住民との合意は? 既存の計画との整合性は? そもそも当地の高台化はどれほど有効なのか? さらに、この計画は向こう10年をめどにしていますが、スーパー堤防事業が具体のエリアも含め、盛り込まれたことは、議会に対してきちんと説明されていません。平成22年第二回定例会(P78)で、今井児童交通公園の再整備の質問に回答した際、当地をスーパー堤防化したいと、区長が希望的観測を述べているだけです。