「早寝・早起き・朝ごはん」学力アップ作戦

第一回定例会代表質疑から

→札幌市立資生館小学校を視察。最新の設備に加え、子育て支援センターや保育園、学童クラブを併設するなど、子どもが育つまちの拠点となっている。4つの小学校が統合し学区が広くなったため、スクールバスの運行も。(昨年9月)

今日は第一回定例会の代表質問がありました。わが会派市民クラブ代表の吉越邦夫幹事長をはじめ、3会派から、子どもたちの学力アップに関する質問が相次ぎました。中2と小5を対象に行われている都の学力テストで、江戸川区は23区中最下位、あるいはその近辺といった状況が続いています。学力低下が問われる中、来年度からはいよいよ文部科学省も中3と小6対象に全国学力テストを実施することになっています。

 区長は答弁の中で、「『早寝・早起き・朝ごはん』といった基本的な生活習慣をつけることが学力アップにつながっていく」という考えを示されました。ある教育の専門家が区内の小中学生家庭を調査した結果、基本的習慣が身についていない事実を学力不振の重大な問題点として指摘したのだそう。「夜8時に寝て朝6時に起きる。」十分な睡眠で、エネルギー全開。「朝食を落ち着いて食べる。」脳が働くのは起きてから2時間後なので、1時間目から能率バッチリ。この『早寝・早起き・朝ごはん』を実行することで学力は確実にアップするという考えのもと、区ではこのことを学校・家庭・地域の連携によりすすめていく、という答弁でした。実際に尾道市では、これにより大きな成果を上げているとのこと。他にも教育長から退職校長の活用など、さまざまな対応策の説明がありました。学校教育の良し悪しは学力だけで計れるものではありません。しかし、「基礎学力の定着」は誰もが望んでいること。

生活者ネットワークは昨年、都内34の地域ネットが連携し「義務教育に関する意識調査」を行いました。回収数は596人。要望のダントツはやはり「基礎学力の定着」。そして2位が区部では「社会性を養う」、市部では「教員の質の向上」。また、子どものいる人に限定すると2位が「教員の質の向上」で、いない人は「社会性を養う」。さらに子どものいる人については「部活の充実」、「授業時間増加」がこれに続いています。「公立の授業だけでは不安」あるいは「入試準備」で塾に通わせる家庭が多い結果も出ていますが、塾通いとなると家庭の経済力がものをいいます。その点、『早寝・早起き・朝ごはん』なら経済状況に左右されることもありません。指導法を工夫する、授業時間を多くするという前にこの運動を広げる価値あり、です。
「ヒトは食によりて人になる」。この食育実践にもなりますね。

↓校舎には太陽光発電利用と、障がい児用トイレも。