議会へのもっと明快かつ十分な説明を

区民との協働の原点を大切に

→12月13日〜14日、防災・多文化共生・特別支援教育をテーマに会派で神戸視察。95年の阪神・淡路大震災時、「たかとり教会」敷地内にできたボランティア活動の拠点「たかとり救援基地」は、多文化共生のための「NPO法人たかとりコミュニティセンター」へと発展。その教会で記念撮影。視察内容は、まもなく会派HPで報告します。 

今日は今年2回目の臨時会が開かれました。
 特別区人事委員会の勧告により、江戸川区職員の給与に関する条例の一部を改正する、また、それに基づいて、人件費の減額補正予算が組まれるなどしたためです。労使交渉が長引いたことから、この11日に閉会した第四回定例会には間に合わず、来年1月1日から施行しなければならないため、今日招集されました。
 
主な内容は、地域手当が現行13%のところ、1.5%引き上げて14.5%にするとともに、給料月額を同程度引き下げるというもの。また、業務職については、国と23区を比較すると、100:130.9と極めて高い水準にあるため、その較差を見直すため9%引き下げるなどです。業務職とは、学校用務や給食調理、電話交換、清掃職員など現業のことです。民間との比較では1.7倍にもなっていました。今回はすべての議案が全会一致で可決となりました。
 
議案については、まず、議会運営委員会(議運)で執行部から説明があるのですが、江戸川区の場合、出される資料も説明も拍子抜けするくらいあっさりしていて、説明不十分だと感じます。23区では今回、同じ議案が出されているので、杉並ネット議員の小松さんに資料を見せてもらいましたが、とても丁寧で、区の議会対応の差を実感。(予算書についてもわかりにくいので、工夫の余地があるのでは、と四定で代表質問しています。区長も「わかりずらいと思うことがある」と答弁)

第四定での議運においても、あるベテラン議員から、契約金額が13億以上にも上る「グリーンパレス」の耐震補強及び間取り変更も行なう大規模な工事請負契約について、見取り図も示されないなど、情報提供が少なすぎるという意見が出されたばかり。篠崎地区にできる(仮称)「子ども未来館」についても、設計委託費3200万円が補正予算に組まれながら、その内容については明らかにされませんでした。議運から数日後、実際に議案審査を行なう総務委員会でも資料の提出はなし。

先日、志摩に帰省したとき、三重県議会が、住民基本台帳ネットワークシステムや、県の新情報ネットワークシステム(5ヵ年約21億)について、議会が詳細審議をしようとするたび、業者の特許や企業秘密を楯に中途半端な資料しか出さずに、予算だけは認めてくれ、という県の姿勢を問題視。高度化と専門化も手伝い、当局の言うがままの予算が付いてきた電子情報費について、来年度の予算審議で集中審議する構えであることが報道されていました。中身の説明が不十分なまま、多年にまたがる予算承認の債務負担行為を議会に強いる重さを、担当者は理解していない、との解説も。

三重県議会は、辣腕を振るった北川前知事に刺激を受け、議会も権能を高めようと努力、議会改革を断行したことで有名。江戸川区議会でも前期の議運メンバーが視察に行っています。私たちも区民の信頼と負託にこたえる力をさらにつけていきたいと思います。まずは十分な説明責任をしっかりと求めていかないと。当たり前のことですが・・。