スーパー堤防事業について区議会初の二つの試み

5つの会派合同の折り込みチラシと一斉駅頭活動

 今月15日付けの朝刊各紙に、緊急区議会報告として折り込みました、スーパー堤防事業についてのカラーレポート、お目に留まりましたでしょうか。江戸川区議会始まって以来、初めて5つの会派11名の議員が合同で作成し、配布したものです。

 連合町会など諸団体や区長の諮問機関の委員など88もの団体の代表らが名を連ねて実施している署名活動。これについては、区民のみなさんから、とまどいの声が上がり、態度を保留した方々がいる一方で、
「区から頼まれたというので署名した」
「自治会単位で回ってきたので、署名するしかなかった」
「職場で回ってきたので、協力した」
「事業が8割から9割すすんでいると聞いたので署名した」
「仕分けで廃止となったのに、北小岩や篠崎はよほどこの事業が必要な地域なんだと思った」などの声も数多く聞かれました。

 莫大な費用や途方もない時間がかかることに加え、そもそも数多くの問題点があるのに、区民のみなさんには、本事業を推進したい行政サイドの一方的な情報しか伝わっていない—。住民代表の議会が二分され、私たちが議会で数々の問題点を指摘したり、事業の施行規程(議案第14号)に反対していることについては(反対13:生ネ・無クはじめ5会派 賛成29:自民、公明)ほとんど知られていないことを実感。区議会でどのような議論がなされ、何が問題で見直すべきとの考えに立っているかを改めて明らかにする必要がある、との思いで、今回の緊急レポートを作成、配布することにしました。

 緊急レポートをみなさんにお配りする中では、「もう署名した。署名の情報を早く把握して、する前に教えてくれないと意味がない」「議員が地区を手分けするなどして説明してくれたらよかった」とのご意見もいただきました。全くその通りです。

 署名活動は第一次集約が終わり、12万筆が集まったそうで、明日にも国に提出されるとか。そこで、せっかくの緊急報告を新聞折り込みだけに終わらせるのではなく、また、それぞれの議員の個々の活動とは別に、区議会報告として合同の駅頭活動を提案。今日のお昼、小岩駅に4つの会派、計8名の議員が集まり、一斉駅頭活動を実施しました。急なことでしたが、当該地の北小岩、篠崎のみなさんも駆けつけてくださり、行き交う方々の中にも足を止めて、耳を傾けてくださる方々の姿もありました。

 行政からの区民への情報提供に比べ、区議会からの情報は比較にならないほど届いていません。まず、関心を持っていただいていない、ということがあるでしょう。議会の責任として、また課題を先に知った者として、これからも積極的に情報発信をしていかなければと考えています。